富山銀行カードローンの審査については公表されておらず、審査に通らなかった場合の理由も教えてもらえないため、実際に申し込んでみなければ融資の可否は分かりません。
しかしながら、融資の審査では重要視される項目がある程度決まっています。
金融機関ごとに最終的な判断基準は異なりますが、カードローンの申し込み基準や内容から、金融機関の特徴を検証し難易度の把握は可能です。
この記事でわかること
富山銀行カードローンの審査は厳しいとはいえませんが、確実に審査に通る方法はありません。
しかしながら、審査において重要な項目や、気を付けておきたい点を把握しておくと審査の際に有利に働くでしょう。
この記事では、富山銀行カードローンの審査が厳しくないといえる理由や、審査に通りやすくなるコツについて解説します。
富山銀行カードローンの審査基準は、厳しいとはいえません。
カードローンに関わらず、融資における審査についての詳細は公表されていないのが実情です。
そのため、融資の審査については申し込みの前に結果を見極めるのは難しいでしょう。
しかしながら、融資の申し込み資格や契約の内容により、ある程度の判断は可能です。
富山銀行のカードローン「スピード王MAX」は、基本情報から以下の特徴がわかります。
カードローンは、ほとんどの金融機関で学生は申し込みができません。
アルバイト等の収入がある点が申し込みの条件とはいえ、学生も申し込みが可能な点をみると、富山銀行は積極的な融資を行っていると考えられます。
その他、保証会社が消費者金融を運営している新生フィナンシャル株式会社である点も、審査が厳しいとはいえない点のひとつです。
カードローンに限らず、融資の審査において、消費者金融よりも銀行が厳しい傾向にあります。
富山銀行カードローンの審査項目は、大きく分けて以下の3つあります。
カードローンの審査では、上記の項目から融資の可否を総合的に判断します。
金融機関は、融資をした場合に借り主から確実に返済をしてもらえるように、現在の情報の他に過去の借り入れ記録も確認するのです。
上記の3つの項目は、融資を申し込まれた金融機関が信用情報機関に照会し、情報を得ます。
金融機関は、信用情報機関より照会した内容をもとにして融資の可否を判断します。
審査では、他社からの借入額も含めた金額から返済能力の有無を判断します。
富山銀行は貸金業者にはあたらないため、スピード王MAXについては総量規制の対象外となります。
総量規制とは、消費者を多重債務から守るための貸金業者に対する法律のことです。
そのため、貸金業者からは年収の1/3を超える金額は借り入れ不可となります。
銀行は貸金業者ではありませんが、金融庁より総量規制の対象か否かに関わらず、他社からの借入額を考慮するよう勧告されています。
上記のことから、銀行でも他社からの借り入れを含めた金額が年収の1/2〜1/3におさまるよう考慮するところが増えているのです。
審査では、過去の延滞履歴や現在の融資における契約内容等の信用情報が確認されます。
融資の申し込みを受けた際は、銀行は信用情報機関に照会し、契約者について調べます。
信用情報機関は、国から指定されている2箇所と金融機関で運営されている1箇所の3つあり、以下の通りです。
上記の主な違いは、加盟している会社です。
例えば、信用情報機関によって、加盟している会社の業種も傾向が異なります。
信用情報機関 | 加盟先の一例 |
---|---|
JICC | ・消費者金融 ・流通系クレジット会社 ・銀行系クレジット会社 ・メーカー系クレジット会社信販会社等 |
CIC | ・信販会社 ・百貨店 ・専門店会 ・流通系クレジット会社 ・銀行系クレジット会社等 |
KSC | ・銀行 ・信用金庫 ・信用組合等 |
融資の申し込みを受けた金融機関は、上記の信用情報機関で照会した情報から、申し込み者について返済能力の有無を判断します。
手数料はかかりますが、個人が自分の信用情報について調べる方法もあります。
審査では、申し込み者の勤務先や年収、勤続年数等の個人情報も重視されます。
下記は一例ですが、個人情報は返済能力の他にも、借入限度額に関わります。
勤続年数が極端に短い場合は、審査に通らない可能性もあると考えておきましょう。
契約の際に提供した個人情報は、借入金額等の契約内容とともに、一定期間は信用情報機関に登録されます。
スピード王MAXに申し込みした場合は、在籍確認と内容確認も含めて、保証会社より勤務先および自宅に電話があります。
富山銀行カードローンの審査で気を付けておきたい点は、以下の通り5つあります。
上記の5点に気を付けるのが、融資の審査において通りやすくなるコツです。
融資の審査では、信用情報として得られた情報から契約者の返済能力を判断します。
上記5項目についての具体的な内容は、以下の表の通りです。
項目 | 具体例 | 審査の際に与える印象と対応策 |
---|---|---|
虚偽申告 | 勤務先や年収等の申告に偽りがある | 悪意のある虚偽申告は信用を損ねるため正しい内容を申告する |
複数の同時申込 | 複数の会社に同時に融資の申込をしている | 金銭的に余裕がなく返済が難しいと判断されるため1社に絞る |
高額の申請 | 年収に対して高額な限度額を希望している | 生活に困窮している印象を持たれるため低めに設定しておく |
複数の契約 | すでに複数の融資を契約している | 借入限度額に影響するため利用していないものは解約する |
信用情報の傷 | 過去の融資における延滞等 | 返済能力がないと判断されるため時間をおいて申し込む |
上記は一例ですが、審査において悪い印象を与えないためにも、事前に確認をしておきましょう。
審査に落ちた履歴や、金融機関等からの照会履歴も、信用情報機関には一定の期間残ります。
カードローンの審査において、虚偽申告は信用に関わります。
申し込みの際に申告する勤務先や勤続年数、年収等は融資の審査において重要視されるため、自分の状況が審査に不利に働かないようにしたいと考える人も多いでしょう。
融資の申し込みを受けた金融機関は、信用情報機関に照会をしたり、勤務先に在籍確認をしたりと申込の内容について調べます。
悪意のある虚偽申告は容易に判明するため、申し込みの際には正しい内容で誠実に対応する必要があるのです。
審査に通らなかった事実も、信用情報には一定の期間残ります。
今後の審査に関わる可能性もあるため、信用を損なう行動は控えるのが得策です。
審査において、複数のローンへ同時に申し込みをすると、返済能力を疑われる可能性があります。
ひとつひとつは低額の申し込みであっても、合計した額は大きくなり、高額な融資が必要なほど金銭的に余裕がないと印象づけてしまいます。
他にも、確実に融資を受けるために手当たり次第に申し込みをしていると判断されかねません。
融資の審査で重要なのは、お金を貸しても確実に返済が可能であると判断してもらうことです。
返済能力に不安を感じさせないためにも、申し込みは1件ずつ、複数申し込みたい場合は間隔をあける等の工夫をしましょう。
他のローンの審査に落ちたからといって、すぐに別のローンに申し込むのも得策ではありません。
審査において高額の融資を一度に申し込むのは、金銭的に余裕がないと判断される可能性があります。
複数のローンへ同時に申し込みをするのと同様に、返済能力に不安を与えるためです。
融資のローンでは、年収や他社の借り入れ等を総合的に判断して、返済が可能であると思われる金額を個別に算出します。
そのため、年収に見合っていない金額を申請しても、審査には通りません。
ローンの申し込みの際は、確実に可能であると思われる少なめの金額で申請をするのも重要です。
信用を積み重ねると、審査の結果次第では希望額よりも多い金額での契約が可能であったり、増額の案内が来たりする場合もあります。
審査において、既存のローン契約は借り入れが可能な額に計算されます。
例えば、他のローンを契約していて利用していない場合でも、今後いつでも借り入れが可能であると判断されるのです。
そのため、希望の額での契約が難しくなったり、場合によっては審査そのものに通りにくくなったりも考えられます。
融資の審査に申し込む際は、契約したまま忘れているローンはないか確認し、複数の契約がある場合には整理しておきましょう。
利用していないローンは解約し、返済が終わっていない場合は完済しておくのも重要。
おまとめローンを利用して、複数の契約を1本に契約しなおし、返済額や金利を見直すのも効果的です。
審査において、信用情報の傷は融資の可否に大きく影響します。
融資の申し込みを受けた金融機関は信用情報機関で申込者の情報を照会しますが、信用情報の傷は最も重要視される項目です。
信用情報の傷といわれるものの多くは、過去の融資の延滞がほとんどでしょう。
下記は一例ですが、信用情報で照会が可能な延滞の履歴は、以下の通りです。
例えば、税金や公共料金の延滞は基本的に信用情報機関に残りませんが、クレジットカード払いにしている場合はカード払いの延滞として残ります。
携帯電話の分割払いも携帯料金同様に延滞履歴の対象となるため、覚えておく必要があります。
信用情報機関に情報が記録されている期間はおおむね5年間ですが、融資の申し込みの際に確認をしておきたい場合は、自分の信用情報を照会すると安心です。
富山銀行カードローンの審査は、他の銀行と比較して通りやすい傾向にあるでしょう。
以下の表で、富山銀行カードローン「スピード王MAX」と北陸銀行カードローン「スーパーNOW」を比較してみました。
富山銀行カードローン 「スピード王MAX」 | 北陸銀行カードローン 「スーパーNOW」 | |
---|---|---|
申込条件 | ・申込時の年齢が満20歳以上70歳以下の人 ・富山銀行の営業区域内である富山県、石川県に居住もしくは勤務している人 ・安定した収入がある人 ※アルバイトをしている学生、年金受給者、パート、アルバイト、専業主婦含む ・新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられる人 | ・申込時の年齢が満20歳以上満69歳以下の人 ・安定した収入がある人 ※学生は不可 ・北陸銀行が指定する保証会社の保証が受けられる人 |
使いみち | 事業性資金を除いて自由 | 事業性資金を除いて自由 |
貸越極度額 | 10万円以上500万円以下 ・アルバイトをしている学生:10万円まで ・年金受給者:20万円まで ・パート、アルバイト、主婦:50万円まで | 10万円以上1,000万円以内 ・61歳以上:10万円 ・パート、アルバイト、派遣社員等:10万円 |
契約期間 | 1年1年ごとの自動更新 | 1年ごとの自動更新 |
融資利率:年 | 4.5%~14.6% | 5.6%~14.6% |
返済方法 | ・約定返済:毎月10日に指定の普通預金口座より自動引き落とし ・随時返済:随時希望の金額を返済 | ・約定返済:毎月10日または25日に指定口座から引落とし ・任意返済:ATMまたは窓口にてカードローン口座へ入金 |
保証会社 | 新生フィナンシャル株式会社 | 株式会社北陸カードまたはアコム株式会社 |
担保・連帯保証人 | 原則必要なし | 不要 |
上記の表を見ると、富山銀行カードローン「スピード王MAX」と北陸銀行カードローン「スーパーNOW」では申し込みの条件と貸越極度額の特徴が大きく異なります。
富山銀行カードローン「スピード王MAX」は、北陸銀行カードローン「スーパーNOW」と異なり、下記の人でも申し込みが可能であるとわかります。
貸越極度額における富山銀行カードローン「スピード王MAX」と北陸銀行カードローン「スーパーNOW」の相違点は、以下の表の通りです。
属性 | 富山銀行カードローン 「スピード王MAX」 | 北陸銀行カードローン 「スーパーNOW」 |
---|---|---|
高齢者 | 20万円まで:年金受給者 | 10万円:61歳以上 |
パート、アルバイト | 50万円まで | 10万円 |
申込条件と貸越極度額の相違点から考えても、富山銀行カードローン「スピード王MAX」は幅広い条件で申し込みを可能としており、貸越極度額においても審査によって柔軟に対応しているとわかります。
したがって、富山銀行カードローン「スピード王MAX」は、他の銀行と比較して融資における姿勢が積極的な印象です。
富山銀行カードローン「スピード王MAX」は、WEBから簡単に申し込みが可能です。
富山銀行に普通預金口座を持っていない場合は、審査に通ったあと契約までの間に口座の開設が必要となります。
すでに富山銀行に普通預金口座を保有している人は、特に契約までの流れが早いのが特徴です。
富山銀行カードローン「スピード王MAX」の申し込みから契約までの流れは、以下の通りとなります。
富山銀行に普通預金口座を保有している人に限り、申し込みから契約までがすべてWEBで完結します。
富山銀行カードローンの契約に必要な書類は、下記の通りです。
上記の所得を証明する書類については、申し込みの金額が51万円以上の場合のみ必要です。
富山銀行には、住宅ローンとセットのカードローンがあります。
富山銀行「とやまカードローンwith住まいる」は、富山銀行で全国保証株式会社の保証を受けて住宅ローンを契約する人、もしくは契約している人限定のカードローンです。
審査はありますが、すでに融資を受けている人が前提のため、一般のカードローンを申し込むよりも審査に通りやすいと判断できます。
とやまカードローンwith住まいるの貸越極度額は下記の3段階となり、それぞれに金利が異なります。
貸越極度額 | 適用金利:保証料込 |
---|---|
50万円 | 年8.0% |
100万円 | 年6.0% |
200万円 | 年5.0% |
上記の表からも分かる通り、金利についても優遇されているため、住宅ローンとセットで検討可能な人にとって利点は大きいです。
富山銀行「とやまカードローンwith住まいる」の基本情報を下記の表にまとめました。
申込条件 | ・申込時の年齢が満20歳以上60歳未満の人富山銀行の営業区域内に居住もしくは勤務している人 ・安定した収入がある人 ・富山銀行で全国保証株式会社の保証付き住宅ローンを申込、または申込済で1年以上返済している人 ・富山銀行の基準をすべて満たしている人 |
---|---|
使いみち | 事業性、投機性をのぞいて自由 |
貸越極度額 | 50万円、100万円、200万円審査により決定 |
契約期間 | 3年ごとの自動更新 ※契約期間中に満65歳となった場合は次回の更新なし |
融資利率:年 | 5.0%~8.0% |
返済方法 | ・約定返済:毎月10日に貸越残高に応じた金額を指定の返済用口座から自動引き落とし ・随時返済:ATMまたは取扱店より入金 |
保証会社 | 全国保証株式会社 |
担保・連帯保証人 | 必要なし |
富山銀行のカードローンは、上記の「とやまカードローンwith住まいる」と「スピード王MAX」の2種類です。
スピード王MAXの申し込み条件や、他の銀行との比較を通してみても、富山銀行カードローンの審査は厳しいとはいえません。
富山銀行に限らず、融資の審査についての判定基準は銀行ごとに多少の違いはありますが、基本的な査定の項目は決まっています。
事前に融資の可否を判断するのは不可能ですが、審査の必要項目について可能な限り懸念材料を取り除き、事前の準備は可能です。
自分の信用情報について調べたり、現在の借り入れ状況を把握したりするのは、返済計画を立てる上でも重要な点。
不安な場合は、カードローンの申し込みの前に、金融機関に相談するのも効果的でしょう。